巨人大田泰示内野手(19)が3日、1軍定着の鍵に守備力アップを掲げた。この日、広島・福山市内のホテルで開催された松永ヤンキースのOB会に出席。中学時代の恩師らの前で新年の誓いを立てた。「1軍に定着するために、守備力を重点的に鍛えていきたい。守れれば原監督も1軍で使ってくれると思う」。2年目の飛躍へ、守備強化で開幕1軍を狙う。

 課題克服に向け、最高のパートナーを選択した。今オフ、グラブを小笠原モデルにチェンジ。昨年に比べグラブのポケットを大きくした“ビッググラブ”をミズノ社に発注した。「三塁は打球も速いですし、球際の強さも重要になってくるので」。すでに自主トレで試用済み。新たな相棒でノックを重ね、技術アップを図る。

 長打力にも磨きをかける。昨年は夏場に体重が85キロまで減少。今オフは筋力アップに取り組む。12月はウエートトレ中心のメニューを消化し、体重は90キロを超えた。「55番をつけているからには、ホームランにはこだわりたい。ファンも喜んでくれますからね」と、アーチストとしての本音ものぞかせた。筋力とスピードの融合を目標に、肉体改造を進める。

 不動の遊撃手の坂本は2年目で1軍に定着。中井も2年目にプロ初本塁打を放った。「勝負の世界。奪いに行くつもりで。今年の大田はちょっと違うな、というところを見せられれば」。2日にトレーニングを開始。「維新」を担う大砲が、10年版ヤングGの主役を目指す。【久保賢吾】

 [2010年1月4日8時22分

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