<ロッテ6-5日本ハム>◇28日◇千葉マリン

 守護神が、また沈んだ。日本ハムが、武田久投手(31)の乱調で逆転サヨナラ負けを喫した。2点リードの最終9回に登板。1死から1点差とされ、最後は2死満塁からロッテ金泰均に中前サヨナラ2点打を浴びた。9回に2点差を追いつかれた27日に続き、今季は開幕から登板3戦連続で失敗。抑えから配置転換され「暫定守護神」にウルフの起用が決まった。チームも楽天と並び最下位に転落。30日オリックス戦(東京ドーム)から勝利の方程式を再編し、出直しを図る。

 軽く帽子のつばをさわり、小さく頭を下げた。武田久は、真っ先に三塁側ベンチ前で出迎えた梨田監督の下へたどり着くと謝った。最終9回に3失点。狂喜乱舞する敵地ファンの中で、悪夢をかみしめた。同じ9回に2点差を追いつかれた前日は延長12回引き分け。さらに厳しい現実を真正面から受け止めた。昨季無敗の最優秀救援投手のタイトルホルダーは「力がないのかな」と、自分を責めた。

 不動の座を一時、譲ることになった。試合後、梨田監督、コーチ陣と会談。当面、抑えから中継ぎへ配置転換案を通達され、了承した。新外国人ウルフへ、暫定的に抑えを託すことになった。開幕からわずか6試合、登板3戦連続で失敗して2敗。「精神的に楽なところをやらせてリフレッシュさせたい」。梨田監督は今後の復活にかけて、早々に手を打つ苦渋の決断を下した。

 勝利の方程式を解体するほど、本来の姿からはかけ離れていた。9回1死から里崎、今江、西岡に3連打を浴び、1点差に迫られた。逆球が多く、高低、内外角と、生命線である制球のミスが致命傷になった。金泰均には真ん中ほぼ高めに浮いた140キロを、中前へ運ばれた。1死二、三塁から満塁策をとり、井口は空振り三振。あとアウト1つ。2試合連続で、注目の大砲に2点打を許した。

 開幕から2カード連続で負け越し、1勝4敗1分けと開幕ダッシュに失敗した。連投した場合の状態など、未知数な部分がある新助っ人に、大役を任せる苦しい選択を迫られた。武田久もチームとともに、再スタートを誓った。「まだ1度もゼロで抑えていないわけだし、それをしないことには始まらない」。金子誠の故障離脱が決まるなど、暗い1日になった。守護神変更のギャンブルに勝たなければ、明るい未来予想図は見えない。【高山通史】

 [2010年3月29日9時49分

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