これじゃあ助けにならない?

 本塁打に限って今季から導入されたビデオ判定に関して、判定装置のテレビの改善が必要になりそうだ。28日の阪神-横浜戦(京セラ)の6回、横浜カスティーヨの右翼への打球をめぐってビデオ判定を試みたが、映像では結論を出せなかった。「映像が遠くてハッキリ見えなかった」(友寄球審)ためだったが、実は録画装置がデジタルの最新式にもかかわらず、テレビ画面が小型で横長の14型ブラウン管だったことが29日、分かった。画面の解像度が低く、確認できない事態が起きていた。

 その試合で予備審判を務め、ビデオを操作した佐々木昌信審判員(40)は「みんなで頭を寄せて見たけど、スローにすると白い線になってしまった。現場の意見は審判部長に伝えます。審判部長から実行委員会の方に報告書を出すことになるんじゃないでしょうか」と状況を説明した。

 [2010年3月30日9時9分

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