<中日3-2阪神>◇3日◇ナゴヤドーム

 同一カード3連敗はできない!

 阪神城島健司捕手(33)が、今日4日の中日第3戦(ナゴヤドーム)の必勝を誓った。今季初のサヨナラ負けとなった3日・中日戦でも同点の7回にチェンから勝ち越しの2号ソロを放った。1点差の連敗で4位転落となったが、攻守のキーマンは前向き。上位で争うための必須条件に掲げていた同一カード3連敗を防ぐために全精力を注ぐ。

 ゆっくりと最後にロッカー室を出た。城島は、バスまでの暗く短い通路でしっかりと現実を直視した。ダメージが残る今季初のサヨナラ負け。そして5点差を逆転された前日2日に続く1点差の痛い連敗。ただ時計の針はもう戻らない。

 城島

 昨日、今日と競ったゲームで負けている。負け方は決してよくない。競って、もちろん勝ちにいっているゲームだから。勝てるゲームだったと思うし。ただキャッチャーとしては3連敗はできない。明日は何とかしたい。

 同点の7回2死、難敵チェンから勝ち越しの2号ソロ。148キロ外角直球を右翼ポール際に運んだ。「いい投手だからコンパクトに振ろうと持った結果」。昨季の最優秀防御率左腕と渡り合った先発上園への最高のプレゼントだった。

 「城島スタイル」を貫いた一撃だった。打撃ケージが1カ所しかないビジター試合の前は必ず右の打撃投手を相手に調整する。球界屈指の左腕が相手のこの日も同様だった。「左がくるから左で練習なら、アンダースローがくれば、アンダースローで合わせなくちゃいけない」。米国では初老のスタッフが投げるふわりとしたボールで練習して、150キロ超の剛球と対戦することも当たり前。「向こうはおじいちゃんの球を打って試合に入るんだから」。相手に左右されない、自分の打撃に自信を持って放った一発だった。

 しかし勝利の女神は移り気だった。勝ち越し直後の7回無死一塁、2番手江草がブランコの4球目に暴投。城島は体を投げ出したが、止めきれずに危機が拡大して同点とされた。「江草は不運だった。おれが後ろにボールをやったのがいけなかった。いかんな、連日(投手の)足をひっぱって」。捕逸と安藤の暴投をそらした前日2日に続くバッテリーエラーを悔やんだ。

 今季初のカード負け越しで4位に転落した。3連敗の危機を迎えたが、城島にはポリシーがある。リーグ優勝3度を経験したダイエー時代も含めて日米15年間で培ったものだ。「強いチームは同一カードで3連敗しない。それはキャッチャーの力量。2連敗した後で1勝をとるのが捕手の仕事だと思う」。144試合トータルで上位を争うために3連敗だけは許されない。【益田一弘】

 [2010年4月4日11時39分

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