<巨人2-3中日>◇29日◇東京ドーム
中日和田一浩外野手(38)が勝敗を分ける1発を放った。1-0で迎えた6回2死一塁。カウント1-2から、巨人東野の変化球を2球連続でカットした。続く誘い球のフォークにはバットを振らない。「最後の最後に打てる球がきた。とにかくきたボールに反応しようと思っていた」。フルカウントから真ん中高めに入ったスライダーを完ぺきにとらえると、打球は左翼スタンドの4階席を直撃した。推定飛距離135メートル、値千金の特大27号2ランだった。
リーグ首位打者を走る和田だが、東京ドームは昨季打率2割3分8厘、今季もこのカードまで20打数2安打の打率1割で、本塁打も、打点もなかった。「なぜか東京ドームでは打ってないんだよ。気にしないようにはしているんだけど…」。人工芝の色や、照明などと目の相性が良くないのか、本塁打が出やすい球場がなぜか鬼門になっていた。
だが、この2試合では8打数4安打、2本塁打と大暴れ。東京ドームに来る度に抱いていたモヤモヤを吹き飛ばし、この日の1発で通算250本塁打へ王手をかけた。それでも、和田が見ているのは巨人と、阪神の背中だけ。「いつも目の前の試合だけ。次は首位のチームとやるんで。明日の1試合のことを考えたい」と話した。
今季初めて敵地3連戦での勝ち越しを決め、2位巨人とは2ゲーム差。30日からは3ゲーム差の首位阪神と激突する。大きな壁を1つ乗り越えたオレ竜の主砲が、次は甲子園での虎狩りに向かう。【鈴木忠平】
[2010年7月30日9時27分
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