<阪神5-5中日>◇31日◇甲子園

 中日堂上剛裕外野手(25)が3年ぶりアーチとなる1号2ランを放った。2-2で迎えた3回2死一塁。阪神鶴の高めに抜けたスライダーを見逃さなかった。必死で食らいついたボールは右翼ポールへ消えていった。07年8月12日巨人戦以来となるプロ通算3号。「打った瞬間、いったと思った。1発狙う気持ちでいきました」。狙い通りの1発に、右手を突き上げる派手なパフォーマンスを披露した。

 何よりも結果がほしかった。前半戦最後の7月21日横浜戦に6番右翼で先発出場し、弟直倫と初めて「兄弟スタメン」を果たし、2安打2打点。今季初のお立ち台に上がった。だが、28日の巨人戦で4打数無安打に終わると、その後2試合はベンチスタート。巡ってきたチャンスを逃すわけにいかなかった。

 弟の直倫が6月27日広島戦(ナゴヤドーム)で1号を放っており、今季兄弟で本塁打を記録した。同一チームで記録するのは90年の中日仁村兄弟以来だ。次の目標は、2人でお立ち台に上がること。「兄弟でやっているわけだから2人で活躍しないと」。ナゴヤドームでの試合後は室内練習場で並んで汗を流し、打撃理論をぶつけ合う仲。2人そろってスタメン出場することが、並んでお立ち台に上がる近道にもなる。

 「活躍したからといってすぐに使うわけじゃない。まあ、いい競争をしていると思うよ」。落合監督は前半戦を終えた時点で若手野手陣の競争を、そう評した。野本、松井佑らとの激しい“右翼争い”が今後も続く。「これからも1打席を大事にやっていきたい」。背番号63が放ったアーチは自身にとっても意味のある本塁打だった。【桝井聡】

 [2010年8月1日10時35分

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