日本ハムが9月30日、クライマックスシリーズ(CS)に進出した場合、超豪華な代打の切り札を待機させる方針を固めた。Aクラス入りが懸かったこの日のロッテ-オリックス(千葉マリン)は雨で中止。運命の日は1日に延びたが、梨田昌孝監督(57)はCSを見越して、故障で離脱中の金子誠内野手(34)二岡智宏内野手(34)高橋信二捕手(32)について「回復次第だけど、代打だけならね。可能性的には」と、ここ一番での切り札として起用する考えを明かした。

 右ふくらはぎ肉離れの金子誠、左手中指ねんざと右手薬指裂傷の二岡、頭部死球の後遺症に悩む高橋の3人だが、2軍が全日程を終了していることもあって、すでにチームに合流して練習している。経験、実績ともに文句のつけようがない3人が復帰となれば、攻撃陣には一気に厚みが増すことになる。

 指をケガしている二岡だけは「まだバットは握れないです」という状態だが、それ以外の2人は打撃練習にも参加。高橋は「試合に出ていないから分からないけど、フリー打撃の感じでは問題ない。準備はしておきます」と気持ちを高めていた。

 3日に予定されている紅白戦と、その後の練習で最終的な判断が下されることになるが、梨田監督は「(高橋)信二はDHでもね。金子?

 (初戦の)9日には合わせられる感じがする」と、戦力として期待を寄せている。“待ち時間”は長引いたが、指揮官は「自分たちで決められなかったんだからしょうがない。ウチの選手は慣れているから大丈夫」。決戦の舞台に立てることを信じ、着々と準備は進行している。【本間翼】

 [2010年10月1日10時49分

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