中日堂上直倫内野手(22)が5日、フェニックス・リーグ巨人戦で左手に死球を受けて負傷交代した。5回2死満塁で、巨人笠原の内角球が左手を直撃。手を押さえたまま倒れ込むと、しばらくの間動けず、そのまま退いた。

 幸い、骨に異常はなく、病院にも行かなかった。症状は打撲とみられる。交代後は左手をアイシングし、電気治療を受けた。「腫れはないし、大丈夫です。明日も全然やれますよ」と話したが、6日の出場は回復次第だ。

 堂上直はこの日、7番三塁でスタメン出場。1回2死満塁で右中間に走者一掃の3点適時二塁打を放った。5回の死球もあわせると、4打点の活躍。「1戦1戦が自分の成長にもつながると思うので、これからもうまくなるためにやっていきたい」と話した。

 簡単に欠場するわけにはいかない。6年連続ゴールデングラブ賞の井端が復帰し、この日は二塁スタメンの座を譲った。実績では圧倒的な差をつけられており、CSでレギュラーを確保するにはフェニックスリーグでの猛アピールが不可欠。奈良原2軍監督代行は「2人に限らず、バランスよく使っていく」と話しており、今後二塁を守る機会もある模様。負傷の影響がカギを握ることになる。

 [2010年10月6日10時49分

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