中日落合博満監督(57)が25日、来年2月のキャンプでトニ・ブランコ内野手(30)を外野でテストする考えを明かした。来季は守備位置も、タイプも同じ新助っ人ジョエル・グスマン外野手(26=オリオールズ2A)の加入。レギュラーはく奪の危機にあるB砲の尻を容赦なく引っぱたく。

 一塁、三塁、外野を守れる大砲グスマン、スイッチのカラスコと2人の新外国人加入が決定。気になる来季構想について指揮官はこう語った。「最激戦区は外野だろう。グスマンだけじゃなく、ブランコも守れるかどうか見てみないと仕方ないだろう」。ブランコは米国マイナー時代に外野を守った経験はあるが、日本での2年間は09年9月30日に立浪の引退試合で右翼、左翼を守った1試合のみ。その試合でも不安を露呈した。それでもグスマンとの一塁争いに敗れれば、外野に挑戦するしか道はない。

 「ブランコ?

 最初から(レギュラーを)確約していないよ。尻に火がつくかどうかは本人次第。本人らが競争したらいいんじゃないのか」。落合監督はこう言って、09年の2冠王を突き放した。今季無冠に終わったブランコにとって、試練のキャンプとなりそうだ。【鈴木忠平】

 [2010年12月26日10時53分

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