連覇のために、桑田佳祐になれ!?
球団史上初の連覇を狙う中日が5日、名古屋市内で年賀式を行った。白井文吾オーナー(82)は球団職員、チームスタッフに対し、閉塞感のある社会で「希望の星」になれとげきを飛ばした。ガンを克服してファンに希望を与えたサザンオールスターズ桑田佳祐(54)を例に出す時事的なメッセージで連覇を誓った。
新年早々、総帥の言葉は熱かった。西川球団社長、西脇球団代表を始め、球団職員、チームスタッフ合わせて約350人が集まった年賀式の冒頭、白井オーナーは年末に話題になった1人の歌手を例に出してげきを飛ばした。
「閉塞(へいそく)感のある社会の中、我々ドラゴンズは皆さんの希望にならないといけない。年末、紅白を見てたらガンを克服した桑田佳祐さんが40%以上の視聴率を取っていた。我々もそういう存在にならないといけない」
8月に食道ガンの手術を受けた桑田が、病を克服して明るく歌った。その姿に人々は希望を見いだした。白井オーナーは紅白歌合戦の後半が41・7%という高視聴率の理由をこう分析した。プロ球団として、社会の中で同様の役割を果たしていくことをあらためて説いた。そして、そのための目標はもちろん、球団史上初の連覇しかない。
「今年ほどドラゴンズに対する期待が大きい年はない。ただ、去年後半の巻き返しを見ていると、今年も大丈夫なんじゃないかと私は思っている。必ずや連覇は達成できるはず。皆さんには1日24時間、野球のことを考えてもらいたい。たまにはマージャンをしたり歌を歌うのもいいが、あくまで野球のための息抜きであってほしい。“一念岩をも通す”と言うし、連覇を目指して頑張ろう」
05年、07年と落合竜過去2度の連覇への挑戦はいずれも失敗。今年こその思いが「野球漬け指令」となった。毎年、同オーナーが発する大号令が球団の指針となる。「桑田佳祐になれ」-。珍指令にも聞こえる今年の言葉は、連覇で社会に希望を与えろという熱いげきだった。【鈴木忠平】
[2011年1月6日10時15分
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