巨人大田泰示内野手(20)が明日21日の日本ハム戦(札幌ドーム)で、スタメン起用されることが濃厚となった。前日18日の楽天戦(Kスタ宮城)で延長10回にプロ初安打となる勝ち越し打を放った大田のスタメンについて原辰徳監督(52)は19日、「ないとは言えないでしょう。(左投げの動作をしながら)これのときはあるかもしれないね。力の見せどころでしょう」と、相手先発が左投手の場合での起用を示唆した。

 日本ハムの先発は20日が右腕のケッペル、21日は左腕の八木が予想される。八木の登板となれば、左打者の円谷に代わって、右打者の大田が三塁に抜てきされるとみられる。大田は、昨年6月12、13日のソフトバンク戦で「8番一塁」でスタメン出場。実現すれば、それ以来の先発出場となる。

 この日、札幌に移動して札幌ドームでの練習に参加した大田は「チームが3連勝しているので、やるべきことを全力プレーでやるしかない。結果を恐れず、とにかく1打席1打席集中していきたい」と、気を引き締めた。守備練習で外野を守る場面もあったが、岡崎ヘッドコーチは「彼は三塁手ですから」と外野起用の可能性は低い。それでも大田は「やることに抵抗はありません」と、視野を広く準備するつもりだ。

 楽天との2連戦では円谷、大田ら2軍から昇格した若手の活躍が目立った。原監督は「若い人たちは見ててなんというか、非常に僕にはよく映りますね」と、新しい力に大いに期待していた。【斎藤庸裕】