どや、分からへんやろ。オリックス岡田彰布監督(53)が2日、先発投手のかく乱作戦に本腰を入れた。広島へ移動する前のJR新神戸駅。アイスコーヒーをすすりながら涼しい顔で言い放った。
「先発?
分からんやろ、金子が入って。これが野球の醍醐味(だいごみ)やからな。こっちの方がおもろいやろ」。
今日3日の広島戦(マツダスタジアム)に備え、西と中山、そして1軍合流したものの、まだ出場選手登録されていない金子千と近藤、計4人の先発候補が敵地入りした。今季初登板を控える2人のため、日高と桑原の登録を抹消。予告先発のない交流戦ならではの陽動作戦だった。
「近藤は明日登録するよ。急にはアレやし、しばらくは慣らしやな。ちゃんとローテ再編するのは交流戦終わってから。2試合ずつやし、先発、無理やりさせる必要はないしな」。
近藤がロングリリーフ要員だと口滑らかに“予告”するあたりも、煙幕のにおいがぷんぷん。福間投手コーチは「おれもそれは聞いてないな。監督にはわれわれもだまされるから」と、しっかり右にならえの演技を決めた。
阪神を5年間率いた岡田監督にとってDH制もないセ・リーグ本拠地の方が“主戦場”だ。「DHあると何もすることないもん」と、投手交代のタイミングを意識した采配を好んでいる。交流戦は首位ソフトバンクと4ゲーム差で折り返し。昨年、頂点に導いた交流戦の魔術師が腕まくりした。【押谷謙爾】



