<ヤクルト2-2中日>◇14日◇神宮
神宮でどうしても勝てない。落合竜が新クリーンアップを形成して鬼門突破に挑んだが、あと1点が奪えずに2試合連続延長に持ち込まれ引き分けた。「負けなかったからいいじゃねえか。他に何かあるか?」。延長10回を戦った落合博満監督(57)は笑みを浮かべる余裕があったが、敵地での首位攻防戦は2敗1分け。「2歩後退」という結果に終わった。
ヤクルトに今季最大6ゲーム差をつけられた指揮官は第3戦へ向けて打線に大胆なメスを入れた。今季初めて和田を4番から外し、復調した森野将彦内野手(32)を4番に。さらに3番は成長著しい平田に任せた。
すると2回、その森野がいきなり起用に応えた。石川からバックスクリーンへ2試合連続の8号ソロをたたき込んだ。「4番だからと意識することはなかった」。さらに4回2死二塁からは5番に戻った和田が石川の変化球に食らいつき中前へ落とした。「走者をかえすことだけを考えた」。昨季途中から4番を任されていた男の意地の1打で2点をリードした。
だが、前日までと同様に試合を決める追加点が奪えない。5回の攻撃前には落合監督が自ら円陣に加わり、激しくカツを入れた。それでも6回にチェンが同点弾を浴びると、打線は延長10回まで得点できず。あと1点が遠かった。
「だれにでも居心地のいい場所というのがある。ベンちゃんは5番なんだ。あいつの野球は5番だ。それを今まではチーム事情で4番を打っていた。これで少しは落ち着くだろう。森野の状態は関係ない。森野はどこでも打てる打者だ」。
指揮官は帰り際、打順変更の理由を説明した。前半戦とはいえ、すっかり小さくなってしまったツバメ軍団の背中を新打線が追いかける。【鈴木忠平】



