<巨人3-2ヤクルト>◇17日◇東京ドーム
巨人小野淳平投手(24)の真っ黒に日焼けした顔から白い歯がこぼれた。勝利の瞬間、チームメートから頭をたたかれ、手荒い祝福。初のお立ち台では「とてもうれしいです。いろんな人に支えてもらったので、みんなに感謝したいです」と、2年目で得た白星をかみしめた。
待ちに待ったチャンスだった。剛速球はない。売りである直球の伸びを追い求め、2軍戦で結果を残して自力で上がってきた1軍のマウンド。「足がガクガクしました」と、極度の緊張に陥ったが「『やわな練習はしてきてないやろ』と内海さんに言われて、苦しくなったらその言葉を思い出して投げました」と、ファームでの練習を自信に変えた。2軍の休養日にも、30度を超える炎天下のジャイアンツ球場でランニングやウエートトレーニングで汗を流すなど、隠れた努力を欠かさなかった。それが力になった。
8安打を浴びながら5回2失点の粘投に原監督も「投げっぷり、マウンドさばき、非常にいい投げざまでした」と目を細めた。それでも小野は「やっとスタートラインに立てたかなという感じです。しっかり(投球を)磨いていきたい」。1勝では当然、満足はしていない。【斎藤庸裕】
◆小野淳平(おの・じゅんぺい)1987年(昭62)4月5日、大分県生まれ。大分商から日本文理大を経て、09年ドラフト5位で巨人に入団。最速150キロの直球が最大の武器だが、カーブ、スライダー、カットボール、シュートと球種も多彩。趣味は温泉巡り。特技はカラオケで十八番は中西保志の「最後の雨」。178センチ、81キロ。右投げ右打ち。血液型B。




