<巨人1-2阪神>◇2日◇東京ドーム

 ああ~、また初戦で勝てなかった…。巨人が阪神能見を攻略できず、GT3連戦の初戦を落とした。アレックス・ラミレス外野手(36)が4番に復帰した打線は、先発能見から7回で6安打を放ちながら好機であと1本が出ず無得点。8回に高橋由伸外野手(36)の5号ソロ本塁打で1点を返したが、及ばなかった。これで7月12日阪神戦から6カード連続の初戦黒星となった。

 巨人ラミレスが、7月13日以来の定位置に帰ってきた。469試合連続で先発4番出場という球団記録を持つ男が、本来の場に立った。右足甲への死球のため4番を離れていた。後半戦は3番スタート。7月31日ヤクルト戦後、「70%ぐらいコンディションが上がったので、4番としての役割を果たせる状態になった」と、自らの思いを原監督に伝えた。この日の試合前には「ファンも4番として見てくれてるのもあるし、4番として勝利に貢献したい思いもある」と、本職復帰に気持ちを高ぶらせていた。

 ただ、2死一塁で巡ってきた1回の第1打席は空振り三振。阪神能見のフォークに屈した。4打席で1四球無安打。四球で出塁した4回には、高橋由の安打で三塁まで激走する気迫をみせたが、勝利を呼び込めなかった。「期待されているのは走ることではない。打つこと」と、自身の打撃を責めた。

 4番が帰ってきても、勝てない。好機は作っても、ホームが遠い。阪神エース能見にもてあそばれたような敗戦だった。会見場のテーブルに座った原監督は、いつも以上に目を充血させていた。「あれだけボール球を振ると、こういう結果になるんでしょうね。もう少し先発メンバーはしっかりとした対策の中でね、向かっていかないとね」。打線全員への思いを吐いた。

 6カード連続の初戦黒星。3連戦に限れば初戦は3勝15敗1分け。初戦に弱いことを指摘されると、原監督は「そんな質問されても、オレだって分からないもん。はい、そうですかって言うしかないな!」と、感情とは裏腹に元気に答えた。この日は小笠原を先発から外した。岡崎ヘッドコーチは「ヤクルト戦を見て、サブローの方が確率が高いと判断した」。「ガッツ控え」というカンフル剤も、効果なし。反攻の形は依然、未完成なままだ。【金子航】