<日本ハム3-6ソフトバンク>◇5日◇札幌ドーム

 ソフトバンクが首位攻防3連戦の初戦を制し、2位日本ハムとのゲーム差を5に広げた。1-3の7回に代打アレックス・カブレラ内野手(39)の中前打で1点差とし、1死満塁から本多雄一内野手(26)の右前2点打で逆転。勝負どころで日本ハムの盤石の救援陣を打ち崩した。早ければ9日に優勝マジック22が点灯する。

 ラストスパートに欠かせない勝負強さが、ソフトバンクに戻ってきた。1-3の7回。代打カブレラの適時打で1点差として、なおも1死満塁。本多は「向こうも四球を出せない。真っすぐに狙いを絞りました」。内角から入ってきた直球を打ち返し、逆転の2点適時右前打を放った。

 本多が直球に絞ったのは、過去の凡打の積み重ねもあった。日本ハム宮西には7回の打席を迎えるまで、08年から19打数ノーヒット。外角のスライダーに泳がされることが多かったが、7回の打席では、その外角スライダーを2球見送った。「スライダーを見送れたので。ああいうときは中途半端が一番いけない」と、胸を張った。

 逆転勝利のシナリオを173センチの小兵が実行。8月は26試合で13勝したが、逆転勝ちは2度だけ。9月5試合での2勝はどちらもビハインドをはね返しての白星だ。逆転勝ちは23度で、オリックスと並んでリーグトップ。四球を挟んで4連打と犠飛による7回の4得点は、バテ気味だった打線にたくましさが戻った証しだ。

 直接対決の初戦で先勝し、日本ハムとの5ゲーム差は今季最大タイ。今日6日、ダルビッシュに勝てばゴールへの道筋も見えてくる。最短で9日に優勝マジック22が点灯する。強さを取り戻したタカが強敵ダルを乗り越えれば、一気に突っ走りそうな気配だ。【松井周治】