<中日3-5巨人>◇6日◇ナゴヤドーム
ラミちゃんは、職場放棄するような助っ人とは違います!
巨人アレックス・ラミレス外野手(36)が、4番復帰後、2試合連続となる17号2ランを放った。3日のヤクルト戦途中でラスティ・ライアル内野手(28)がロッカールームに引き揚げて罰金を科されていたことが判明。そんな中、7番に降格されても腐らない来日11年目の優良助っ人が、貯金3へと導く1発。首位ヤクルトとの3差をキープした。
“おいしい”場面でも、ラミレスは落ち着いていた。1-0の3回2死二塁。「あのシチュエーションでは本塁打を打とうと思ってなかったよ。安打で走者をかえそうと思っていた」。外国人選手にありがちな“色気”は出さず、状況を冷静に見極めた。中日ネルソンが投じた2球目内角136キロをコンパクトに振り抜くと、打球は一直線で左翼席へ。4番に復帰してから2試合目で、2戦連続となる17号2ランだ。
試合の行方を決める1発を「内角に入ってきたツーシームに、体が自然に反応してくれた。ファウルにならず、フェアゾーンに入るスイングができた」と満足げに振り返った。原監督も「非常に勝負強さが出てきた。貴重なホームランでしたね」と、4番の1発にほおを緩めた。
来日して11年目。長く活躍している助っ人は、自分のことだけでなく、周囲も見渡せる。打撃の状態は、白坂トレーニングコーチとのメディシンボールを使ったトレーニングにより、体重移動と軸回転を修正して立て直してきた。その過程で7番を打っていた先月31日の横浜戦前、ティー打撃練習中に3番を打つ長野に「エンジョイ」と笑顔で声を掛けた。主力を長年務めてきた主砲は、クリーンアップの重圧が分かる。「一番大事」と話すチームの勝利のため、少しでもリラックスさせようとさりげなく気を配っていた。
ファンへの配慮も忘れない。ホームランの後に来た“おいしい”場面は、しっかり逃さなかった。まずはおなじみのパフォーマンス。守備に就く際には、左翼席のジャイアンツファンからの「ラ~ミ~レス!」コールに、拳を突き上げて応えた。ナゴヤドームでの今季初アーチを喜ぶ観客のボルテージを、さらにグッと上げた。
ラミちゃんの「これぞ助っ人!」という活躍もあり、今季の中日戦で初めて4得点以上を記録した。原監督は「呼び水にしたいですね」と話しつつも「明日が大事」と気を引き締めた。それでも巨人は首位ヤクルトとの3ゲーム差をキープし、2位も死守。勝負どころを知り尽くした主砲が元気全開となり、巨人に加速度がついた。【浜本卓也】



