「清武声明」後、初となる選手との契約交渉で、巨人の2選手が一気にFA宣言する可能性が出てきた。16日、都内事務所で鶴岡一成捕手(34)と高橋信二内野手(33)と交渉。鶴岡は権利行使を口にし、高橋信は検討中であることを明かした。

 鶴岡は08年に真田との交換トレードで横浜から移籍し、今季は34試合出場。「やはり16年間かかって取ったFA権なので。僕も悩みに悩んで言った言葉なんで、そこを変えるつもりはないです」と語った。FA権行使なら、古巣でディー・エヌ・エー(DeNA)社が球団買収で合意している横浜入りが濃厚だ。

 高橋信は5月に金銭トレードで日本ハムから移籍したが、出場数は27試合に終わった。交渉後「(行使するかは)今は五分五分です。野球人として、出場機会を求めて挑戦したい気持ちもある」と、悩める胸の内を明かした。巨人では一連の“内紛”が勃発しているが、鶴岡は「関係ないです」と言い、高橋信も「僕個人の問題です」と話した。