先発にピントはピタリ!
ソフトバンクの新外国人レニエル・ピント投手(29=マーリンズ)が12日、宮崎キャンプでシート打撃に初登板。左腕から球の出どころが見にくいフォームで打者10人に安打を許さず、小久保、ペーニャ、本多らから計7三振を奪った。首脳陣は中継ぎプランも温めているが、和田、杉内、ホールトンが抜けた先発ローテ入りへ猛アピールした。
ベネズエラの巨漢左腕が、ベールを脱いだ。カウントワンボール、ワンストライクから始まるシート打撃に登板。119キロの巨体から切れ味鋭い球を次々と投げ込んだ。打者10人に投げ、7奪三振。ミートのうまいはずの本多が、124キロのスライダーで空振り三振。125キロのチェンジアップに、小久保も見逃し三振に倒れた。最速は144キロをマーク。松中に四球は与えただけで、あとはパーフェクトに抑えた。
「もう少しだね。課題もあったよ。自分としては制球のばらつきもあったように感じた。日本の環境に慣れていくことが大切」
反省を繰り返した本人とは対照的に、打者からはボールが見にくい投球フォームに驚きの声が上がった。小久保は「コントロールが良かった。振りが小さいのに、球がかなり来る。走者は盗塁もしにくい」と指摘。今宮は「(スピード)ガンよりも全然、速く感じた」、細川は「投げたと思ったら、もう半分くらいは投げている感じ」と驚いた。
球の出どころが見えにくく、打者が球速より速く感じる特長は、昨季限りで退団した和田、杉内の両左腕に重なる。ホールトンを含めた先発3本柱が抜けた穴を埋めるために獲得した左腕。初の実戦登板で実力の片りんを見せた。
「先発をしたい。とにかく、どんな形でも勝利に貢献する。日本で活躍したいと思っている」
メジャーでは救援経験しかなく、首脳陣も中継ぎでの起用プランを温めているが、本人はあくまで先発希望だ。高山投手コーチは「欠点が少ない投手。これからはもっと高いレベルの要求をすることになる」と話した。ピントは変幻投法で、先発ローテ入りへアピールを続ける。【奈島宏樹】
◆レニエル・ピント
1982年7月8日、ベネズエラ・ミランダ州生まれ。00年からカブス傘下で経験を積み、06年にマーリンズでメジャーデビュー。5年間で244試合に救援登板し、通算231回で222奪三振、152与四球、防御率3・62。3Aでは通算46試合に登板し10勝5敗。196センチ、119キロ。左投げ左打ち。



