<DeNA1-3阪神>◇11日◇横浜

 DeNAが節目の10勝を逃し、借金は10に膨らんだ。中畑清監督(58)は試合後、「能見の闘争心に圧倒された。完敗です。きっと『今季1番のピッチングだった』って言うんじゃないか」と、能見コメントを予想するほど脱帽した。初回から直球、変化球ともに低めに集められ、3番筒香が3度の見逃し三振、4番ラミレスが4打数無安打と力負けした。

 あわや今季10度目の完封負けのピンチだったが、それを阻止したのが猛打賞と好守が光った1番荒波だった。8回1死二塁から左翼線へ適時二塁打。左投手にも体が開かず、基本に忠実な打撃で能見の直球を捉えた。8試合連続1番で起用され7試合で安打をマーク。中畑監督も「荒波の成長は大きい。オーダーを組みやすくなった」と、発展途上にあるチームのピースが1つ1つ埋まっていくことを実感していた。今日11日はエース三浦で10勝目を取りに行く。