来季5年目の中日伊藤準規投手(21)が15日、同学年の右腕にライバル心を燃やした。ナゴヤ球場で練習を行い、ドラフト1位の慶大・福谷浩司投手(21=横須賀)について「正直言ってプロの世界だからそれは関係ない。競争相手でもある」とキッパリ。なれ合い厳禁の考えを示した。

 2人には共通点が多い。同じ愛知県出身。高校時代はともにプロから注目を浴びた。伊藤は中日にドラフト2位で入団し、福谷は慶大に進学。面識はないが、初めて同じユニホームを着ることになった。

 チーム内競争に負けるつもりはない。伊藤はすでに通算4勝を挙げ、来季の開幕ローテ入りを期待される。今月初旬には選手寮「昇竜館」を退寮し、名古屋市内で1人暮らしをスタートさせた。この日も高級車で自宅からナゴヤ球場に出勤。年明けに入寮する新人とは実績が違う。

 来年1月には浅尾らと2週間のグアム合宿を行いブルペン入りする予定。「1年間、1軍でプレーしたい」と、キャンプからアピールするつもりだ。即戦力ルーキーに、プロの先輩としてのプライドを見せつける。【桝井聡】