<DeNA3-7阪神>◇3日◇横浜
2位確定へとどめを刺したのは阪神マット・マートン外野手(32)だった。2点差と詰め寄られた後の9回、DeNA長田の甘く入った変化球を完璧にとらえた。左中間スタンドへ突き刺さる19号2ラン。3番鳥谷とのアベック弾で勝利を決定づけた。
「そうですかあ。おおきに!」
ダメ押し本塁打の価値の大きさを問われたマートンは、日本語で朗らかに答えた。1、2打席は貫禄の四球を選び、最後は喉から手が出るほど欲しかった追加点を長打でもたらした。これぞ4番の仕事だ。メジャー時代を通じて、自身初の20号という大台も視界にとらえた。
32歳の誕生日だった。来日初のバースデー弾だったが、自身のことよりも、チームの祝い事を真っ先に口にした。
「誕生日?
2位が確定できて、よかったです。チームに貢献できたし、勝てたことが大きいです」
今季は不動の4番として躍進のチームを引っ張ってきたが、8月30日から鳥谷と打順を入れ替わっていた。1日中日戦(甲子園)から1カ月ぶりに4番に戻ると、そこからチームは2勝1敗。やはり今季の4番はこの男がしっくりくる。
3、4番がアベック弾の活躍で、晴れて甲子園でCSを戦える。広島を迎える緊迫の短期決戦。復調気配の猛虎打線をマートンが引っ張っていく。【鈴木忠平】



