剛腕守護神はオウ様?

 スンちゃん?

 阪神和田豊監督(51)が28日、入団が決まった呉昇桓(オ・スンファン)投手(31=韓国サムスン)の愛称を公募するプランを明かした。

 兵庫・加東市内で行われたオーナー杯ゴルフのラウンド後、腹案を披露。「本人がこれで呼んでほしいというのがあれば、それでいくけど、なければ、公募してもいいんじゃないか」。まずは本人の考えを尊重する方向だ。ファン参加型にするかなど、まだ具体案はないが、たかがニックネームと言うなかれ。指揮官と選手として適度な距離感を保てる愛称があれば、コミュニケーションが円滑になるのは間違いないだろう。

 韓国球界最多の277セーブを誇る呉昇桓への配慮の表れだ。12月上旬に韓国で調印式に臨み、年内に会見のため、来日する。初対面の和田監督自らが会食に招き、日本野球やチーム事情を伝えたい思いもある。「韓国料理は毎日食べてるだろうな(笑い)。今後のこともある。不安もあるだろうから、少しでも取り除いてあげられればいい」と意欲に満ちている。

 今季はクローザー不在に悩まされ、最速157キロのコリアン・エクスプレスへの期待は大きい。「ニックネーム&会食」大作戦は、異国で挑戦する韓流スターへの“親心”にほかならない。【酒井俊作】