太っ腹な贈り物で愛妻に恩返しする。日本ハム陽岱鋼外野手(26)が、マンションをプレゼントする計画を明かした。4日、札幌市内の球団事務所で契約を更改。9200万円から8800万円、ほぼ倍増の年俸1億8000万円(推定)でサインした。球団の野手では異例の出来高払いを含む2年総額4億円程度の複数年契約も結んだ。今季は2年連続でシーズン144試合にフル出場、47盗塁で球団初の盗塁王。「まず嫁に家を買いたい」。躍進の1年間の後押しをしてくれた妻への感謝の証しは、破格だった。

 感情のままに叫んだ。会見場にはハリウッド俳優のような大きなサングラス姿で登場。「まず、一言いいですか?」と丁寧に前置きを述べ、声を上げた。「ハッピーで~す!」。ハイテンションそのままにサプライズ・プランを披露した。謝宛容夫人のために数千万円クラスのマンションを購入する予定。夫人名義で台湾・台北市内に2歳の娘がいても安心な物件を探している。「5階建てです」と1棟買いのジョーク!?

 もかまし、ド派手な心意気を贈るつもりだ。

 忘れられない思いがある。08年に日本と台湾の遠距離恋愛の末に結婚。当時まだ2軍選手だったが、夫人はタレントやモデル業を辞めた。妻の献身的なサポートを受けスター街道を駆け上がっていった。「台湾ではいい仕事(モデルやタレント)をしていたのに、それを辞めて日本に来た。大人になった感じがします」。来季も愛する家族のため、大黒柱は突き進む。【田中彩友美】