<DeNA9-15巨人>◇2日◇横浜

 DeNA中畑清監督(60)は、腕を組んだまましばらくベンチから動けなかった。DeNAは5点差のリードを守れず、巨人戦2連敗。試合終了と同時にスタンドからオープニングゲームのために配られた帽子やメガホンが投げつけられ、「中畑、説明しろ!

 金返せ」とヤジが飛んだ。勝ちゲームを落とし中畑監督は「話す内容がない。ぶざまだった」と悔しがる敗戦となった。

 どうにもならなかった。開幕前から不安視された中継ぎ陣が崩壊。8-3とリードして迎えた8回。平田がマウンドに上がるも1死しか取れず4失点。山口も3連打で同点とされ、2死満塁。阿部に押し出しの四球。流れを止められず6失点。1イニング10失点は中畑監督の就任後2度目の屈辱だった。

 “隙”が生んだ大量失点だった。チームの必勝リレーは長田、山口、ソーサだが、5点リードということもあり、新人の平田が8回に登板。6、7回に中継ぎ陣を3人起用したことで控えが足りず、連打された山口を代えることも出来なかった。同監督は「勝ちパターンはそれなりの投手を投入しなければいけなかった」と反省した。

 「1点差のゲームをモノにする」とした今季目標だったが、1点差どころか5点リードも守れなかった。1試合で21安打を浴びたのは3度目となるワーストタイ。いずれも相手は巨人。勝たなければいけない試合を落とした。このままでは今季も巨人に勝てるわけがない。【細江純平】