阪神藤浪晋太郎投手(20)が序盤無失点を誓った。現在4試合連続で1回に失点している。1日の投手練習では、中西投手コーチが投手陣を集め「先制点を取ってもらうまでなんとか踏ん張れ。特に初回だ。なんとか粘って頑張れ」と大号令をかけた。

 先取点を取れば43勝19敗の数字を誇るだけに、先発がいかに踏ん張れるかが勝敗を大きく左右する。それは2年目右腕も理解している。

 「最近先に点を与えることが多いので、いろいろ工夫しながらやっていきたい。(9月は)しっかり勝つことが大事。1試合ずつを大事にやっていきたい」

 1勝3敗に終わった8月からの巻き返しを狙う。現在8勝7敗。00年西武松坂以来の高卒新人2年連続2桁勝利へ加速したいタイミング。

 次戦は6日中日戦が濃厚で、さらに今季4勝1敗の広島戦(12日から)に向かう。相性のいいカードが多く、ラストスパートで本領を発揮する。