遊撃大和は開幕に間に合う!

 阪神高代延博作戦兼内野守備走塁コーチ(60)が28日、サンテレビ「熱血!タイガース党」に生出演した。不動の遊撃手大和(27)がメジャー挑戦を目指している状況。遊撃再挑戦の可能性がある大和は、ブランクが3年間あるが、来季開幕までの遊撃大和完成に向けて、「監督が決めることだけど、オレはできると思うよ」と太鼓判を押した。

 いくら名手とはいえ、感覚を100%戻すのは至難の業だ。遊撃大和について「特級品。ゴロに入るライン取りがうまい。捕って投げるだけなら潜在能力は飛び抜けている」とあらめて高評価。「ポジショニングに関しては、ちょっと時間がかかる。トリのポジショニングを今すぐカバーするのは、ちょっと難しい。経験を積まないといけない」と説明した上で来季開幕には間に合うと判断した。

 秋季キャンプを終え「二遊間の選手が絶対的に少ない」と若手の育成を急ぐ構え。ドラフト5位の近江・植田海内野手(18)にも期待をかけている。「足と守備がいい」。今夏の甲子園で、テレビ中継をチェックした際「あのショートはええな」と、くぎ付けになったと言う。50メートル5秒8の俊敏な若武者は、将来性十分。ただ、まだ高卒ルーキーだ。「内野手の高校生は時間がかかるものだから」。まずは球界屈指の名手に育て上げる作業が先決となる。

 もちろんキャプテン鳥谷が残留すれば、大和コンバート案は白紙に戻る。「第1は残ってくれることだけど、第2として準備しておかないと」。冷静に有事に備える。【佐井陽介】