バレンティンに借り返す。阪神榎田大樹投手(28)が園児の前でヤクルト・バレンティン封じを約束した。チームの後輩、北條と大阪・南河内郡の障害福祉施設「四天王寺太子学園」を訪問した。園児の質問に答えて、対戦したい打者に11~13年のセ・リーグ本塁打王の名前を挙げ「来年こそは抑えたい」と誓った。

 球史に残るバレンティンの偉業に、榎田の名前はついて回る。昨年9月15日の神宮球場。先発した榎田は1回1死二塁から137キロ直球を左中間スタンドに運ばれた。シーズン最多本塁打記録を塗り替える56号弾となり、3回にもスライダーを57号弾にされた。

 今季は3打数1安打で被本塁打はゼロながら、メモルアル被弾の記憶は生々しい。「真っすぐに強い打者に対して自信を持って真っすぐを投げ込めるようにしたい。空振りを取れなくてもファウルを打たせたりして打ち取れるようにしたい」と直球で勝負に出る。

 そのための準備が減量だ。シーズン中は90キロ、現在は87キロの体重をプロ1年目の85キロに絞る。「体幹から体の先までコントロールできる」体をつくるのが狙い。来季は中継ぎ起用される方針の左腕が、勝負どころでの強打者封じでチームを快勝に導く。【堀まどか】