「有原ブランド米」ができるかも!?

 日本ハムの2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷に水田が新設されることが19日、分かった。球場を利用した食育事業の一環で、収穫後の用途は未定だが、精米してパック詰めすることも検討されている。同年の注目新人、ドラフト1位有原航平(22=早大)にあやかってネーミングするプランもある。

 いつもポーカーフェースの有原が、目を大きくさせて驚いた。「聞いたときはびっくりしました。どこにできるんですかね」。新人合同自主トレを続ける2軍施設の千葉・鎌ケ谷。その一塁側ブルペン付近を候補地に、新たに水田が造成されることになった。球場内で米が収穫できるとなれば、もちろん球界史上初めての出来事だ。

 鎌ケ谷の左翼スタンドには野菜畑、茶畑が存在する。名物スポットであるとともに、球団が推し進める食育事業の一環として、地元の小学生らに収穫などを体験させている。その第3弾として浮上したのが、水田だった。「大きさや品種はまだ検討中」(球団関係者)というが、プロジェクトはすでに動きだしている。

 時を同じくしてプロ野球人生をスタートさせた有原にあやかり、収穫後は「有原ブランド米」としてパッキングすることも検討されている。同関係者は「早“稲田”出身でもありますからね。何かできればいい」と、収穫期までに方針を固めるつもり。選手グッズは数あれど、米になった選手はそう多くはないはずだ。

 この日も同地で合同自主トレを行った有原は、実は田植え経験者。「田舎のおばあちゃんちに(水田が)あったんですよね。小さい頃にやった記憶があります」と、米には“縁”がある。「ご飯もパンも好きですよ。高校のときは1食1キロ食べていました」。米に負けないように、自分も黄金ルーキーとして実りの多い秋を迎える。【本間翼】