新打法で力試しだ!

 阪神梅野隆太郎捕手(23)が初実戦となる11日の練習試合・日本ハム戦(名護)に5番で先発出場することが濃厚になった。新打法習得へ立ち止まることなく歩み出す。

 「相手ピッチャーを打つということを考えて打席に入るのは一緒。今やっていることを継続して、結果が出れば良いと思う」

 確実性のアップを目指して取り組む打撃が好調になってきた。フリー打撃では打撃投手相手に58スイングで11本の柵越えをマーク。右中間の一番深いところにまでアーチをかけた。掛布DCらと取り組んできたのは、スイング時の歩幅を約半足分狭めるなどコンパクトな形。下半身の粘りを打球に伝えるのが狙いだ。

 「今は変化球を打てていない。11日にどう対応できるかで、そこ(課題)が分かる」

 マシンや打撃投手相手の練習から1歩、階段を上がる。フリー打撃時には、ホームベースから少し投手寄りの位置に必ずボールを置く。打球を捉える瞬間の微妙な感覚を、今キャンプは何千スイングとする中で確かめてきた。直球には手応えあり。その上で変化球の感覚など新しい発見を求めていく。

 若手メンバー中心ながら、クリーンアップでの起用には首脳陣の期待を感じられる。昨季の公式戦で経験したのは下位打線のみ。年明けには「いつかは狙ってみたい」と主軸への憧れを語った。時期尚早だが未来に向けても、大収穫になるであろう一戦。開幕マスクへ無駄な打席は1つもない。【松本航】