プロ野球のドラフト会議は28日、東京都内のホテルで行われ、最速157キロの直球を誇る大学ナンバーワン右腕、沢村拓一投手(中大)は巨人が単独で指名した。150キロを超える速球が魅力の大石達也投手(早大)は西武、注目が集まった斎藤佑樹投手(早大)の交渉権は日本ハムが獲得した。

 大石には西武のほか横浜、楽天、広島、オリックス、阪神が獲得を目指し、渡辺久信監督が、同じく6球団の指名が集中した09年の菊池雄星投手(岩手・花巻東高)に続いて当たりくじを引き当てた。斎藤はヤクルト、ロッテ、ソフトバンクを含む4球団が指名した。

 広島が外れ1位で福井優也投手の交渉権を得たため、早大は史上初めて3投手が1位指名を受けたチームとなった。

 中日は競合を避けて先発完投型の左腕、大野雄大投手(仏教大)を1位で単独指名。阪神は即戦力左腕の榎田大樹投手(東京ガス)を外れ1位で、今夏の全国高校選手権大会で準優勝した神奈川・東海大相模高のエース、一二三慎太投手を2位で指名した。

 オリックスは5位で深江真登外野手(関西独立リーグ明石)を指名し、創設2年目の関西独立リーグから初のドラフト指名選手が誕生。ロッテは6位で南カリフォルニア大の藤谷周平投手を指名した。

 10年は計68選手が指名を受けた。