阪神ドラフト1位指名の大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)が、日本ハム入りが決定的な花巻東・大谷翔平投手(18)とのライバル対決に思いをはせた。阪神の新人6選手が3日、大阪市内のホテルで正式契約し、入団発表会見に臨んだ。背番号19のタテジマのユニホームに初めて袖を通した藤浪は「大谷君が日本ハムに入るからどうこう、というわけではない」と言いながら「ファンの方はそういうことは楽しみだと思うので。もしそういう機会が、2人とも1軍に上がって活躍して、対戦する機会があれば、その時は思い切って対戦したい」とハッキリと話した。

 センバツ初戦で対戦し、試合では勝ちながらも「打者大谷」に本塁打を許した。夏は大谷の花巻東が、岩手大会の決勝で敗れ、再戦はならなかった。その後、IBAF18U世界選手権の日本代表ではエースと主砲でチームを引っ張っている。ライバルであり盟友。そんな存在との対決に、血が騒がないはずがない。

 大谷が日本ハムに入れば激突が実現する可能性は高い。5月25、26日には甲子園で、6月12、13日には札幌で阪神と日本ハムとの対戦がある。日本の、プロ野球の舞台で再び-。甲子園を沸かせた対決に思いをはせ、「阪神タイガース藤浪」がここに誕生した。【山本大地】