プロボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34)、同ライト級王者ホルヘ・リナレス(31)、日本スーパーフェザー級王者尾川堅一(28=いずれも帝拳)が10日、沖縄合宿へ出発する羽田空港で取材に応じた。温暖な土地で1週間過ごし、砂浜やクロスカントリーなどで下半身を鍛える。「そろそろ発表されると思う」と話す12度目の防衛戦が控える山中は、「ごらんの通りのテンションの低さです」と隣席した後輩2人を横目に苦笑。5回目の沖縄合宿になるが、「試合までで一番きついトレーニング。息抜きは寝ることくらいしか…」と地獄のキャンプを見据えた。

 リナレスは昨年9月に王座奪取したアンソニー・クロラ(英国)と3月に英国マンチェスターで再戦することが決まったばかり。「夏ではなくて良かった。本当に暑すぎるからね」と笑顔。今年世界へ飛躍を期する尾川は初参加となり、「テーマは忍耐ですから。先輩の背中を追いかけます」と言いながら、「海には入れるんですかね、1月の沖縄は」と先輩方に質問。トレーニングの厳しさを知る山中から「入ろうと思わないよ」と予告されていた。