<プロボクシング:WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇広島サンプラザホール

 王者・坂田健史(28=協栄)がまさかの序盤KO負けを喫した。挑戦者の同級1位デンカオセーン・シンワンチャー(32=タイ)と5度目の防衛戦。1回から守勢に回り、2回の終了間際に強烈な右フックを食らってダウン。10カウントを聞いた。KOタイムは2回2分55秒だった。坂田は「相手のパンチは見えなかった。まだちょっと信じられない。試合した感じもない」。今後については「じっくり考えたい」と言葉を濁した。

 一方、新王者となったデンカオセーンは「とても幸せ。坂田は闘争心にあふれたファイターだった。勝てたのは1年間の準備のたまものだ」と胸を張った。