<プロボクシング:東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇後楽園ホール

 挑戦者の同級7位の三垣龍次(28=MT)が同級王者の長嶋建吾(34=エイティーン古河)を10回2分7秒、TKOで下して新王者となった。序盤から動きがかたかったが、4回2分すぎに右ストレートでダウンを奪った。後半に入ると激しい打ち合いを展開し、10回1分40秒すぎに再び右ストレートでダウンさせた。その後も連打で攻め続け、同回2分7秒、相手陣営からのタオル投入によるTKO勝利を飾った。

 三垣にとっては復権をかけた大事なタイトル戦だった。昨年4月に日本同級王座を獲得したが、同8月の初防衛戦で近藤明広(日東)に1回TKO負けで王座陥落していた。三垣は「長嶋さんは強かった。前回の日本王座の時は初防衛戦で失敗したので、今後の初防衛戦は調子に乗らないようにしたい」と決意を新たにしていた。新王者の三垣は14勝(10KO)2敗、負けた長嶋は38勝(18KO)4敗2分けとなった。