<全日本:東京大会>◇21日◇両国国技館◇8200人

 メーンの3冠ヘビー級選手権試合は、挑戦者の浜亮太(30)が、王者小島聡(39)を下して新王者に就いた。豪腕ラリアットや足4の字固めに表情をゆがめながらも、終盤にリョウタハマー2発を浴びせ、20分15秒、体固めで仕留めた。

 大相撲出身で、08年に引退して全日本に入門した。176センチ、203キロの体重から「珍獣」と呼ばれる男は、史上最速のデビュー1年4カ月で王座を獲得した。ゆかりのある両国国技館での栄冠に、「相撲を13年やってきたけど、ずっと下積みだった。日の当たるところにいるなんて信じられない」と目を白黒させていた。