<新日本:G1クライマックス>◇最終日◇15日◇東京・両国国技館◇観衆1万1000人

 フリーとして参戦した小島聡が、9度目の挑戦で悲願の初優勝を遂げた。公式戦Bブロック最終戦では、後藤洋央紀に12分9秒、ラリアットからの片エビ固めで勝ち、勝ち点10で決勝に進んだ。「1戦目でいい具合に息が上がって、2戦目は最高に調子が良かった」。絶好調で臨んだ棚橋弘至との決勝では21分25秒、ラリアット連発からの片エビ固めで勝った。外敵(団体外の選手)がG1を勝ったのは初めて。「こんな年に優勝できるなんて、運命というか奇跡を感じます」。5月で全日本を退団、6月に左ひじを手術するなど、激動を乗り越えての頂点だった。