<シュートボクシング「Girls

 S-cup」>◇29日◇東京・グランドプリンスホテル赤坂

 RENA(19=及川道場)が「Girls

 S-cup」2連覇を果たした。1回戦は女子格闘技の一時代を築いた渡辺久江(29)をヒザ蹴りで2度ダウンさせる完勝。2回1分50秒で初のKO負けを味合わせると、準決勝ではケイト・マルチネス(29=米国)のリーチ、パワーで苦しみながらも、動きの速さで応戦し、右フックでダウンを奪う判定勝ち。決勝戦に進出した。キックボクシングやムエタイ、MMAにグレイシー柔術と様々なジャンルの選手が集まった初のワールドトーナメントの優勝争いは高橋藍(28=シーザージム)との日本人シュートボクサー対決に。パンチを中心とした打撃戦をほぼ互角に展開し、3回では決着がつかず、再延長までもつれた。両者とも気力を振りしぼる死力戦は再延長回の有効打数で勝ったRENAが判定で勝利。プレッシャーから解放され号泣したRENAは「この大会は通過点だと思っていたので、先輩たちの血と汗と涙のこもったベルトを継承したい。シーザー会長、本当のベルトをください」とグランプリベルトではなく、女子王座の新設を希望。「まだまだですが、私が女子格闘技を引っ張っていきます」と高らかに宣言した。