全日本のチャンピオン・カーニバル参戦が決まったノア秋山準(41)が、東日本大震災の被災者に勇気を与える戦いを誓った。22日の参戦決定会見後、大災害に心を痛めていることを告白。その上で「震災があって、全日本にもノアにも『明るい話題を』という思いはあったはず。被災者の中にもプロレスが好きな人はいるだろうし、盛り上げたい」と語った。

 00年に故三沢光晴さんらとともに全日本を離れ、ノア旗揚げに参加した。当時は3冠ベルトを巻くことはできず、心残りだった。「ノアにいても、3冠のことは頭の片隅にはあった」。3冠王者諏訪魔への挑戦権を手にするには、優勝するしかない。「出るからには優勝を目指すに決まっている」と、言葉に力を込めた。

 今の全日本は、在籍当時と選手の顔触れがまったく変わったこともあり、感傷的な思いはない。「まだ会場に行ってないから(雰囲気は)分からない。どれだけ変わっているか、楽しみにしている」と話していた。