<全日本:チャンピオン・カーニバル>◇13日◇東京・後楽園ホール◇2100人

 新日本プロレスから乗り込んだ初出場の永田裕志が優勝した。公式戦A組最終戦で大森隆男を破り、勝ち点8の首位で突破。優勝決定戦では、全日本の若きホープ真田聖也を延髄切りから岩石落とし固めを決め、22分44秒で勝利した。「今年のチャンピオン・カーニバルは日本マット界の強者が集まり、その中で頂点を極めたのは新日本プロレスの永田裕志。全日本プロレスを完全制覇だ」と声高らかに宣言した。

 永田にとって、先月の新日本のニュージャパン杯優勝に次ぐ勝利。史上初のメジャー団体の年間シングル大会2冠を達成した。全日本のエース諏訪魔からは、保持する3冠王者のベルトを賭けての対戦を要求された。「3冠王者だけじゃなく、(新日の)IWGP王者でも、(ノアの)GHC王者でも戦う。俺が投げかけたことに、波紋として返ってくることを期待する」と、日本マット界完全制覇へ意欲を見せた。