<プロボクシング:東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦>◇28日◇東京・後楽園ホール◇1500人

 東洋太平洋同級王者の荒川仁人(30=八王子中屋)が、初防衛を果たした。3度の防衛後に王座を返上した、前王者の三垣龍次(30=M・T)と対戦。ともに世界ランカーの実力者同士とあって、序盤から激しい打撃戦を展開した。荒川はフックとボディーブローで確実にポイントを奪取。終盤は三垣の強烈な右ストレートを被弾して接戦となったが、最後まで相手をロープ際に追い込みながら連打を放つ積極的な戦いを続け、判定3-0で勝利した。

 以前から三垣との対戦を熱望していた荒川は「試合前からワクワクして、高揚感があった。三垣選手に勝ててうれしいし、次のステップへの切符を手にできたと思う」と手応えを口にした。陣営は次戦以降の世界挑戦を視野に、関係各所との調整に入る方針。荒川のプロ通算戦績は22勝(14KO)1敗1分け。