<プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇8日◇東京・両国国技館

 王者山中慎介(30=帝拳)が、同級1位で元同フライ級王者のマルコム・ツニャカオ(35=真正)との指名試合を12回TKOで制し、3度目の防衛に成功した。

 強烈な左が冴え、3回に2度のダウンを奪い優位に立った。だが、最後の世界挑戦にもえるツニャカオも気迫で前に出てペースを取り戻し、中盤は互角の戦いとなった。終盤に入ってダウンの影響もあるのか挑戦者の足が止まりはじめたのを見た王者が勝負に出て連打を浴びせはじめる。判定勝ち確実な状況になっても王者はKOにこだわって攻撃を続け、12回は左ストレート、右フック、左ストレートの3連打で相手を倒すと、レフェリーが試合を止めた。

 山中は18勝(13KO)2分け、ツニャカオは32勝(20KO)3敗3分けとなった。<1回>サウスポー対決。序盤はジャブを出し合って探り合い。次第に挑戦者が積極的に前に出てパンチを繰り出す。王者は左ボディーを狙うがクリーンヒットせず。終盤に王者の左ストレートが出た。<2回>前に出てワンツー、ジャブを繰り出す挑戦者がペースをつかむ。ジャブも当たり始めた。王者は強烈な左ストレートで反撃する。<3回>王者のジャブが当たり始める。左ボディー狙いに相手の勢いが鈍る。ラウンド終盤には左ボディーで1度目のダウンを奪い、さらに左ストレート2発で2度目のダウンを奪う。KOはゴングに阻まれる。<4回>挑戦者が反撃。左ボディーや右フック2発などで反撃。王者も押されて後退する。五分の闘いに戻る。4回終了後の判定では3人のジャッジとも王者を支持。<5回>挑戦者が左ボディーを当てるなど前に出る。王者も左ボディーで反撃。<6回>挑戦者が押し気味に試合を進める。飛び込んでの右フック。右から左アッパー。上下の打ち分けもみせる。終盤は王者も左ストレートで反撃。王者のパンチで挑戦者は右目尻から流血。<7回>挑戦者の右がヒットし、王者はマウスピースを飛ばされる。その後も手数を出す挑戦者に対し、王者は左ボディーで対抗。終盤に王者が左ストレートをヒットさせた。<8回>一進一退の攻防がつづく。挑戦者はジャブを当てながら前に出る。王者も左ストレートを狙うがクリーヒットはなし。ラウンド後の判定の途中経過は3ジャッジとも王者を支持。<9回>ジャブを当てながら前に出る挑戦者に対し、王者はリードパンチが出ず押され気味の展開。終盤には王者が左ボディーから右フックの連打を見せた。<10回>王者が序盤に左ストレートをヒットさせ、挑戦者の右目尻の傷が大きくなる。チェックでレフェリーが止めたが試合は続行。王者は連打を繰り出し、仕留めに掛かる。右アッパーもヒット。挑戦者は左右のパンチをパチンと合わせて気合いを入れてパンチを出すが、王者に見切られて空振りが多くなる。<11回>王者の連打に挑戦者の足が鈍りはじめる。気迫で前に出る挑戦者を王者はじっくり見て攻める。決着は最終ラウンドへ。<12回>ポイントでリードしている王者だが、KO狙いで攻めに出る。動きが鈍った挑戦者に連打を浴びせる。最後はワンツースリーで左ストレートが決まり、3回以来のダウンを奪う。挑戦者は出血もあり、レフェリーが試合を止めた。