前WBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太(29=協栄)が13日、都内のジムで現役引退を発表した。佐藤は5月3日にタイ・シーサケットで行われたシーサケット・ソールンビサイ(26)との3度目の防衛戦で敗れ、王座から陥落していた。

 佐藤は「引退させていただきます。スーパーフライ級という階級にすごくこだわってきた。日本王者で5回防衛して、強い相手から逃げようなんて思ったことは1度もない。そうやって勝ってきたボクシングにすごく満足しています。本当に感謝しかない。やり切った。やり残したことはありません。(2度目の防衛戦で)赤穂選手に勝ったときに、いろいろなことに納得した」と話した。

 今後は、来年春に故郷の岩手県盛岡市に帰り、第2の人生をスタートさせる。金平桂一郎会長は「佐藤に感謝したい。東日本大震災の後、何が何でも佐藤をチャンピオンにしてやるとやってきて、佐藤もその思いに応えてくれた。この1年2カ月、本当に楽しかった。何人か世界王者も育ててきたが、佐藤は最初から変わらない。こんなに一緒にいて楽しかった選手はいない」と、しみじみと話していた。