元総合格闘家の須藤元気氏(30)が拓大レスリング部の監督に就任することが5日、分かった。須藤氏は拓殖短大在学中にレスリング・グレコローマンで世界ジュニア選手権に出場した実績を持つ。名門レスリング部のさらなる強化に向け、総合格闘家としても活躍した須藤氏に白羽の矢が立った。

 トリッキーなファイトスタイルで人気を呼んだ須藤氏が、自らの原点でもあるアマレスに戻る。引退後は、タレント業、作家としても活動していたが、8月に秋本公太郎前監督が急死し、後任を探していた母校の呼び掛けに快諾した。初采配(さいはい)は11月15日開幕の全日本大学選手権(新潟)になる。

 須藤氏は13日に会見するが、黒人初の大統領に選ばれたオバマ氏のように「チェンジ」を指導目標に掲げるという。同部は全日本大学選手権(フリースタイル)で総合2連覇中の強豪だが、プロを経験した須藤流のアイデアで、部員に刺激を与えていく。ホームページ、ロゴマークの改良など、芸術肌の須藤氏らしい改革プランもある。