前WBA世界ミニマム級王者の新井田豊(30=横浜光)が引退することが6日、分かった。この日、日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出した。新井田は9月15日の8度目の防衛戦でゴンサレス(ニカラグア)の強打に圧倒され4回TKO負けし、王座から陥落していた。試合直後は「ゆっくり休んで考えたい」と去就について明言を避けていた。

 試合から約2カ月が経過し、ジム関係者との話し合いの末、引退の結論を出した。世界王者だった7年前にも一時引退、その2年後に復帰し、世界王座に返り咲き、史上4位タイとなる7度の防衛を積み重ねた。関係者によると、今回は本人の意志が強く、完全にグローブを置くことになりそうだ。