K-1のMAX世界王者魔裟斗(30=シルバーウルフ)が1日、都内ホテルで年内引退を発表した。K-1参戦10年目の節目の決断で「いちばん強い時に辞めたいと思った」と話した。年内は7月13日(日本武道館)と12月31日の2試合を行う。7月は川尻達也(30=T-BLOOD)や山本“KID”徳郁(31=KRAZY
BEE)が対戦候補に浮上。大みそかのラストマッチは、今年のMAX世界王者との世界王者対決を熱望した。
K-1のカリスマは、カリスマのまま引退する道を選んだ。この日の会見で魔裟斗は「7月と12月をもって、現役を引退することを決めました」と年内での引退を表明。続けて決断理由をこう説明した。
魔裟斗
選手の辞め方には3種類あると思う。早い時に負けてスパッと足を洗う人、負けても(格闘技が)好きでやり続ける人、いちばん強いときに辞める人。僕はこの最後の、いちばん強いときに、まだもっと見たいと思われながら辞めたいと思った。今、いちばん強くて、見せられる自信がある。だから今、引退なんです。
昨年、5年ぶりに世界王者の座に返り咲いた。最強の自負がある。今だからこその決断だと明かした。
残り2試合も自分の美学を貫く。ラストマッチの「Dynamite!!」は「今年の(MAX世界)チャンピオンと、最高の相手とやりたい」と世界王者決戦を熱望した。
魔裟斗
3分3回でなく、5回、7回ぐらいやってもいいかな。その方がKOの確率が上がる。ゆるい試合をするつもりはないし、バチバチの試合をして終わりたい。
これまでも「強い相手が最高の状態の時に戦いたい」と、常に強敵との一戦を望んできた。現役最強王者をラストマッチに指名とするとは、いかにも魔裟斗らしい。「それが格好いいかな」と、はにかんだ。
7月の相手は、昨年大みそかにK-1ルールで武田幸三を破った総合格闘技団体DREAMの川尻が有力視されている。雑誌等で対戦を熱望されており、魔裟斗は「皆さんが望むなら。立ち技なめんなよってのをオレが教えてあげます」と、K-1を背負ってきたプライドをあらわにした。
引退後は何も決めていない。「2試合のことしか考えていない。最高の試合をしたい」。魔裟斗は最後まで「格好良く生きる」自分のスタイルを貫く。【浜本卓也】

