<新日本:東京大会>◇5日◇後楽園ホール◇2005人

 中西学(41)がIWGPヘビー級王座6度目の挑戦で初戴冠を目指す。3日の福岡大会で3度目の防衛に成功した同王者棚橋弘至から、6日の後楽園大会でのタイトル戦挑戦者に指名された中西はこの日、大森、タイガーマスクと組み、ブラック・タイガー、アンダーソン、バーナード組と対戦。11分15秒、必殺のアルゼンチン式背骨折りでアンダーソンからギブアップを奪い、悲願の初王座奪取に弾みをつけた。

 圧巻は試合終了間際だった。中西は自分より30キロ重い150キロのバーナードを投げっぱなしジャーマンで吹っ飛ばした。その力強さに2005人観衆は惜しみなく「中西コール」で応えた。アンダーソンを仕留めたアルゼンチン式背骨折りにも熱がこもった。「明日はどんな手を使っても勝つ。IWGPにあこがれてレスラーになったんですから」と険しい表情で話した。

 同王座初挑戦は98年12月4日、大阪府立体育会館でのノートン戦。7分53秒で敗れた。その後、4度挑戦も、いずれも失敗。棚橋戦に勝てば、初挑戦から足掛け10年5カ月での悲願達成となる。これは初挑戦から初戴冠まで8年8カ月を費やした天山広吉を上回り、史上最長。中西は「10年と言うけど、デビューして17年間ずっと追いかけてきたタイトル。キャリアのすべてをかけてつかみ取りたい」と意欲を見せた。