【オークランド(ニュージーランド)14日=藤中栄二】総合格闘家・石井慧(23=アイダッシュ)が3種の新技を駆使した快勝劇を予告した。15日、ASBスタジアムで行われる格闘技大会「X-PLOSION」のメーンで、キックボクシングのWKBFニュージーランド・スーパーヘビー級王者タファ“タンパー”ミシパティ(27)と対戦する。石井は新技となる猫だまし、ローキック、レスリング系のタックルをすべて繰り出した上でのKO勝利を誓い「技術の玉手箱」と南半球でも石井節をさく裂させる自信をみせた。
シティー・オブ・セイルズ(帆の町)と呼ばれるオークランドでも、石井は風雲児だった。市内のおしゃれストリートとして知られるポンゾビー通りにあるレストランのイベント会場に登場。対戦するキック王者ミシパティを横目に堂々とファイティングポーズを取った。五輪金メダリストの知名度も手伝い、現地報道陣から拍手と大歓声。そんな歓迎ムードに乗せられた石井は「ボクは技術の玉手箱になりますよ」と石井節で力強く宣言してみせた。
3月に挙げたプロ初勝利が戦う心に余裕を与えた。ミシパティはキックボクシングで通算17勝(3KO)4敗の難敵だが、石井は3種類の技を挙げて3戦目で必ず試すことを予告した。
石井
柔道の時にやっていたのですが、猫だましをやります。相手を少し驚かせるとスキができますから。あとはハワイで1カ月間、レスリングの選手にタックルを教わってきたので出したい。あとはローキック。当たればすごい威力があるはずです。前回よりも成長したと思われる戦いをする。もうボクは負けません。
この日の計量では石井が105・8キロに対し、ミシパティは104・1キロ。身長も石井が181センチに対し、相手は175センチと、サイズでは石井が上となる。石井を指導する嶋西晴臣トレーナー(50)は「体を見て相手はマーク・ハントのような戦い方をするかもしれないが、石井の打撃は吉田戦の時とは別人。打ち合ってボコボコにやるかもしれない」と太鼓判を押した。
当然、4月の国内練習で亀田3兄弟の父史郎氏から伝授されたノーモーションパンチにも磨きをかけた。石井は「お前のモーションはどこにいったんだ、と言われるぐらいのノーモーションになりました」とニヤリ。現地の格闘技ファンに最高の快勝劇を披露する自信に満ちあふれていた。

