6月19日の新日本大阪大会(大阪府立体育会館)で初防衛戦に臨むIWGPヘビー級王者真壁刀義(37)と挑戦者の力皇猛(37=ノア)が26日、都内の事務所で調印式を行った。トレードマークの鎖を首に巻いて登場した真壁は「真正面からどーんと受けてやる。負ける気はさらさらない。オレが地獄を見せてやる」とチャンピオンベルトを片手に挑発した。

 24日に腎不全による誤嚥(ごえん)性肺炎のため亡くなった元プロレスラーのラッシャー木村さん(本名・木村政雄、享年68)は、子供時代のアイドルの一人。「あの人はレジェンド。普通のレスラーじゃない。テレビで見ていたプロレスが、オレのもとになっている」と思い入れを明かした。

 一方、力皇はデビュー当時、同じ大相撲出身でノア旗揚げをともに経験した大先輩にアドバイスを受けていた。「木村さんにはかわいがってもらった。食事に連れて行ってもらったり、体調どうだ?

 と毎日気にして声をかけてくれていた」と感謝。人気があっても偉ぶらず、後輩を気遣う人柄をしのんだ。今回の挑戦に「久しぶりに燃え上がる。わくわくしている」と話し、いいファイトをささげることを誓った。