<ボクシング:U-15全国大会>◇8日◇東京・後楽園ホール

 元東洋太平洋フェザー級王者の松本好二氏(40=大橋ジムトレーナー)の長男圭祐(11)が小学生の部32・5キロ級で優勝した。決勝で1学年上の北村龍二(石川県金沢市)と対戦し、連打で攻め込み3回23秒、RSC勝利。1回、2回と連続ダウンを奪う圧勝で優秀選手賞に輝いた松本は「冷静にできました。優勝はうれしい」と目を輝かせた。

 横浜・滝頭小5年の松本は2年前の夏休みから本格的に競技を始めた。当時はゲーム好きの少年だったが、父の勧めで練習を始めて以後、魅力に取りつかれた。祖父の弘氏(73)も元東日本新人王フェザー級王者という血筋。父好二氏は「本人が続けるならばまず高校総体優勝を目標にさせたい」と段階を踏んで育成する方針だが、大橋会長は「動体視力が良いのでカウンターがうまい。世界王者になれる素材」と将来性を高く評価していた。